調和情報サンプル

                              2007年5月25日



 ここに添付するのはACSの調和プロトタイプ[実地検証モデル]により規定される調和

申告の見本である。それは連邦官報公告(1998年官報vol.63, P6257)に記載の

通りである。調和には2種類あり、それは個別調和及び集約調和である。





          個別調和及び集約調和



「構成要素」

 両調和申告様式は共に次の3つの構成要素を有する。



1.調和ヘッダー

  時期、問題点及び総額を示す



         *提出者:MM0-Miracle通関業   

     調和の申告番号:MM0-8801108-8

     調和の申告種類:09型

    (通関)手続き地:8801

     貨物(専門家)

       集団[チーム]:898

          調和様式:_個別_集約

     調和申立て日付:2000年5月5日

      調和の問題点:価格、分類、9802

         *輸入者:デュラント自動車株式会社

     輸入者の歳入庁

     発行納税者番号:88-1234567 JD

   最も古い輸入申告日:X通関概要(価格、分類、9802)

             1999年10月1日

             _(NAFTA)輸入申告日_____



 元の通関概要に関する供託金合計額:

          関税(001) 3,422,020.63ドル

   商業貨物税関使用料(499) 23,762.00ドル

       港湾維持料(501) 82,942.86ドル



 元の通関概要についての調和済み合計額:

          関税(001) 3,551,107.78ドル

   商業貨物税関使用料(499) 23,762.00ドル

       港湾維持料(501) 85,810.20ドル



 本調和申告に関する(輸入者)支払金合計額:

          関税(001) 129,087.21ドル

   商業貨物税関使用料(499) 0.00ドル

       港湾維持料(501) 2,867.34ドル

            利息  11,601.42ドル





2.品目名情報(Excel)(CSV)

  HTS番号と根拠により発生した問題点に基づく具体的な調整額を示す。





3.対応付けファイル

 ・対象となる通関概要の一覧表で、その通関概要は前もって調和要のフラグが付けら

  れているもの。



    ●通関申告一つずつの調和(Excel)(CSV)

    その対応付けファイルは各通関申告に加えられた変更に関連する合計金額一覧を

    示す。

    ●集約調和(Excel)(CSV)

    その対応付けファイルはそれら各々の通関地符号毎の申告番号一覧表である。





   これと共に提示されるデータは実演のためのみを目的する。これらはプログラミング

    仕様として使用されることを意図するものではない。その意図するところは必要

  とされる要素を明らかにし、かつ、提示されなければならない書式をざっと説明

  することである。



  ヘッダー及び対応付けファイルはABIを通じて伝送される。単位品目の詳細(連邦官報

  通達に掲載されているスプレッドシート)が一般的な市販ソフトウェアのスプレッドシート形式で書

  面及びフロッピーディスクにより税関に伝えられる。



  対応付けファイルについて:我々のデモ[実演]では”その他”税・料金用の一連の

  列を2組有する。(それらはMPF及びHMFを除く税・料金で例えば綿花税、羊

  税等などである)そこでは1つの調和の時に生じる全ての種類の税・料金を

    収容できる程充分な列でなければならない。予め我々は最大8個(前記調和

  に関し、必ずしも1つの通関概要に関するのでなく全体で8個の税・料金)

  の税・料金の組合せを想定している。



  本方針についてのご質問、又は調和全般について下記までお問い合わせ下

  さい:

    国際貿易室 貿易政策・制度 係

    (調和関連連絡先)





「調和の(対象)申告種類の更新」--1998年9月15日

 03及び07型申告、それらはダンピング防止税及び相殺関税が課税される商品を扱

う申告、はプロトタイプ[実地検証モデル]の1998年10月1日版では調和を選べなくな

ることをお知らせします。この詳細については1998年8月18日の官報で入手でき

ます。





[訳者補足]

 1.IRS No.について

   http://www.tghawaii.com/pdfs/の「納税者番号(「TIN」)について」

   より抜粋

   この用紙のTIN 欄に必ず記入されて下さい。個人であれば、TIN は(米国)

   社会保障番号(ソーシャル・セキュリティ番号)(SSN)になります。もし

   貴殿が米国の市民または居住者でないために社会保障番号を取得できない

   場合は、貴殿のTIN はIRS が貴殿に発行した「個人納税者番号Individual

   Taxpayer Identification Number」または「ITIN」でとなります。もし貴

   殿が、会社等の団体である場合は、貴殿のTIN はIRS が団体に発行した

   「EIN」「雇用者納税番号Employer Identification Number」または「EIN」

   です。

   SSNは社会保障局が発行し、ITIN又はEINを内国歳入庁が発行する。そこで、

   表題の訳を内国歳入庁発行の納税者番号とした。

 2.sheep feeについて

   www.cbp.gov/linkhandler/cgov/trade/automated/automated_systems/abi

   /catair/glo0100.ctt/glo0100.doc (Glossary)より抜粋

   Sheep Fee:An assessment collected on imported sheep and sheep 

   products.  The class code is 105.

    Sheep Feeとは羊及び羊製品の輸入に基き徴収される附加(賦課)税を言う。

   そのクラスコード(徴収コード)は105である。

   これより表題の訳を羊税とした。

 3.FR 08/18/1998のfurther informationについて

   http://frwebgate.access.gpo.gov/cgi-bin/getdoc.cgi?dbname=1998_

   register&docid=98-22148-filed.pdfより抜粋

  E. Entry Types Eligible for Reconciliation 

      The notice of February 6, 1998 stated that the following entry 

   types would be eligible for the ACS Reconciliation Prototype: 01, 

      02, 03, 06 and 07. During the course of program development, it

      became apparent that Customs would not be able to include entry 

      types 03 and 07 in this initial phase of the prototype. These 

      entry types are those subject to Antidumping/Countervailing duty 

      cases, which due to their inherent complexity, cannot be incorpo-

      rated into reconciliation at this time. The entry types covered by

      the prototype will be types 01, 02, and 06. (Type 06 Foreign Trade

      Zone entries are allowed only when no Antidumping/Countervailing

   duty merchandise is included on them.) 

       Entry summaries subject to Antidumping/Countervailing duty cases

   may be adjusted via existing procedures for individually adjusting

      entry summaries prior to liquidation.

   調和を選んでよい申告種類

   1998年2月6日の通知で次の申告種類:01,02,03,06及び07はACSの調和プロ

   トタイプ[実地検証モデル]を選んでよいことが定められた。プログラム開発の

   過程において、このプロトタイプ[実地検証モデル]の初期段階で通関手続きに

   申告種類03及び07を含めることはできないことが明白になった。これらの

   申告種類はAD/CVD事件の対象となるものであるが、それらの固有の複雑さ

   によって、現時点では調和に組み込むことはできない。そのプロトタイプ[実

   地検証モデル]が扱える申告種類は01, 02及び06型である。(06型外国貿易

   地域内消費申請はダンピング防止税/相殺関税(AD/CVD)商品がそれら(申請

   書上)に含まれていない場合に限り認められる) 防止税/相殺関税(AD/

   CVD)事件の対象となる通関概要は通関概要の個別調整に対する現存の手続

   きによって清算より前に調整されるものとする。

   上記の事情は今も変わらないので、プロトタイプの現用ver.でも03,07型は選

   んではならないものと考える。





[原文]調和情報サンプル



[改訂来歴]

'17.06.06 ・reconciliationの訳語を、調停→調和申告/調和に訂正した。(06.03)

        ・2.品名情報の説明文Shows the 〜 and reason.中のコンマの後に補足

      (which have)を挿入し、訳語を、HTS番号と理由により類別される争点

      に基づいて具体的な調整を示す→HTS番号と根拠により発生した問題点

      に基づく具体的な調整額を示す、に訂正した。(06.04)

        ・訳語の訂正;1.項、税関仲介業→通関業。加工港→(通関)手続き地。

      調和の争点→調和の問題点。根本的な[直輸入]→元の。関連ファイル→対応

      付けファイル。通関地符号付きの→通関地符号毎の。(06.05)

        ・集約調和(Excel)(CSV)の項と対応付けファイルについて:の項の間の文章の

      印刷にミスがあったので、正しいものを入手し翻訳文を入れ替えた。(06.06)