物品の所属決定の原則
関税定率法・別表の関税率表の中に「関税率表の解釈に関する通則」が
1.物品の所属決定の原則
大部分の分類は通則1で決定されるが、それでも決定できないときは
関税率表の解釈に関する通則(要点) | |||
通則1 |
項の規定及びこれに関係する部又は類の注の規定に従う。 | ||
通則2 |
(未完成品、分解品の場合) (a)完成した部品として重要 な特性を有するものは完成 品に含める。 →(決定) |
(混合品、結合品の場合) (b)特定の材料や物質の項には 他のものを混合し又は結合し たものを含み次の通則3の原 則により決定する。 | |
通則3 |
(a)最も特殊な限定をして記載した項が優先する。
但し、混合物や結合物、小売用のセットで2以上の項から できている場合は、これらの項は等しく特殊な限定をして いるものとみなし、次項以降により決定する。 (b)当該物品に重要な特性を与えている材料又は構成要素か (c)等しく考慮に値する項のうち数字上の配列において、 | ||
通則4 |
当該物品に最も類似する物品が属する項に属する。 | ||
通則5 |
(a)特製のケース、容器は 当該物品に含める。但し 重要な特性を全体に与え るものは除く。 |
(b)通常使用される包装材、包 装容器は当該物品に含める。 | |
通則6 |
通則1〜5は号の決定に準用される。 |
2.通則の適用例又は説明
3.所属類の決定要素
品 名 |
決定要素 |
品 名 |
決定要素 |
重 油 |
引火点、比重 |
はかり |
感 量 |
揮発油 |
留出温度 |
スパークリングワイン |
密閉容器内のゲージ圧力 |
無煙炭 |
揮発分 |
合 板 |
外面の単板の種類及び厚さ |
骨 董 |
製作後の年数 |
ミルク |
脂肪分の含有量 |
鉄 鋼 |
炭素含有量 |
大豆油 |
酸 価 |
銑 鉄 |
成 分 |
紙 |
重量/M2 |
生鮮バナナ |
輸入の時期 |
潤滑油 |
比 重 |
鉛の塊 |
課税価格/Kg |
肥 料 |
成 分 |
生鮮玉葱 |
課税価格/Kg |
金の一次製品 |
形状(指輪、延板等) |
乗用車 |
シリンダ容積 |
マッチ |
本 数 |
貨物自動車 |
車輛総重量 |
発電機 |
出 力 |
4.その他の決定要因
以上